悪魔の妹と天使の彼女

「ん？」
俺は心配になって日菜に近づこうとした時
「来るな！」
と大きな声で言われた。
「急になんだよ。」
「さっきの子誰？」
「昨日も言ったけどあの子は親戚の子だって。」
「あの子が・・・」
最後の方は何を言ってるのか聞こえなかった。
「最後何って言ったんだ？」
「さあね。それより、これ見てよ。」
日菜に見せられたのは女子が好きそうな雑誌だった。
「俺はそんなの興味ないぞ？」
「違うよ。私が見て欲しいのはここ。」
と雑誌の一部を指で指した。
そこには俺と日菜が通っている中学校が特集されていた。
何が特集されているか気になっていると、そこには『モテる女の子ランキング』と書かれていた。
一位はサリリだった。
「サリリって誰か知ってる？」
「つい最近転校してきた子だよ。」
「ふ～ん。」
「なんだよ。」
「それってもしかして、天使？」