悪魔の妹と天使の彼女
俺は焦った。
「急に何を言い出すんだ?」
「いや、そうかなと思って。」
「だって、日菜は天使とかの話するなって言ってたし。」
「和也は何を焦ってるの?まさか図星?」
「そんな訳ないだろう?」
俺はとっさに誤魔化した。
「じゃあ、悪魔の方?」
日菜が何を言いたいのかが分からなかった。
「さっきから聞いてたら悪魔や天使とか言って何が知りたいんだ?」
日菜は沈黙した。
「何か言ってよ。」
「和也は何か勘違いしてない?」
「どう言う意味?」
「私は全部知ってるんだよ?」
「全部知ってるって?」
俺は心臓がドクドク鳴ってるのが分かる。
「サリリとミエルの事だよ。」
「どう言う事だ?」
「じゃあ、はっきり言おうか?」
「おう・・・」
俺は凄く動揺していた。
「あの子たち、悪魔と天使でしょ?」
「何で?」
「私は何でも知ってるんだから。」
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