悪魔の妹と天使の彼女
それには日菜が答えた。
「私はサリリが天使って事を知ってるよ。だから、天使って言ったんだよ?」
「じゃあ、悪魔って言うのは?」
「それは私の空想。天使がいるなら悪魔もいるかなと思って。」
「でも、さっきからミエルって言ってるけどその名前はどこで知ったんだ?」
また日菜は黙り込んだ。
「言えない理由でもあるのか?」
「私はサリリとミエルを許す事は出来ない。それは友達だったからこそ。」
「どう言う意味だ?」
サリリがとっさに言葉を発した。
「まだあの事念に持ってるの?」
「当たり前でしょ?あなたが私に何をしたか覚えてる?」
「ごめんなさい・・・あの時はああするしかなかったの。」
「人を犠牲にしてまで?」
サリリは黙り込んだ。
俺は頭が混乱していたので聞いてみた。
「一体何があったんだ?」
「ちょっと和也は黙ってて。」
サリリも続けて言った。
「和也さんを巻き込むわけにはいけません。これは私が引き起こした事ですので。」
それでまた日菜はサリリを睨みつけた。
「あの時の恨み未だに明細に覚えている。」
「じゃあ、あの場でどうしたら良かったの?」
「あなたが私みたいな運命になれば良かったのよ。」
「でも、あの時は日菜が任せてって言ったから。」
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