悪魔の妹と天使の彼女

「じゃあ、部屋戻るか？」
「そうだね。」
食器を返して、病室に戻る事にした。
「ねえ、ちょっと和也の病室行って良い？」
「うん、良いよ。」
それから、俺の部屋で話す事になった。
「ふう、朝が早かったから眠いよ。」
「そんな時間に起きるからだって。和也は好きな子とかいないの？」
「好きな子？今のとこいないかな？日菜はいるのか？」
「え！？えっと、私は、その、いるにはいるんだけど。」
とかなり動揺していた。
「へえ、どんな子？」
「優しくて、情熱的な人かな？」
「そう言う子が一番良いのかもな？まあ、頑張れよ。俺も応援するからさ。」
「ありがとう。」
それから他愛のない話をしてたら日菜の検査時間になった。
「また、検査。嫌だな、もっと和也と話したかったのに。」
「しょうがないだろ？早く病気治すためにも頑張れ。」
「はい。」
それで日菜は検査へと向かった。
俺はベッドに横になった。
ふと、朝の男の事を思い出した。
「そういえば、あの男なんだったんだ？悪魔の羽が生えてたから悪魔には違いないだろうけど、ミエルに何の用だったんだろう？」
そんな事を考えてたらミエルが来た。