悪魔の妹と天使の彼女
「こんにちは、お兄ちゃん。」
「いらっしゃい、ミエル。」
それから、ミエルがベッドに座った。
「今日は何も差し入れがないけどごめんね。」
「良いよ、気にするなって。」
俺はそれより、朝の男の事が気になって、聞いてみた。
「なあ、一つ質問して良いか?」
「え、別に良いけど何?」
「何と言って良いか分からないんだけど、今日、悪魔の男の人と会わなかった?」
「え!?会ってないけど何で?」
俺は朝の出来事の一部始終を話した。
「てなわけなんだよ。」
ミエルを見ると顔色が凄く悪かった。
「ミエル、大丈夫か?」
「うん、お兄ちゃんは、ボクの居場所本当に言わなかった?」
「ああ、個人情報にもなるしな。」
「絶対にその人にはボクの居場所教えないでね?まあ、教えなくても魔力で見つけられるだろうけど。」
俺は続けて聞いてみた。
「あの男はそんなにヤバイ奴なのか?」
「今度会ったらお兄ちゃんは消されるよ?」
一気に背筋が凍りついた。
「どう言う事だ?」
「一応、悪魔界では強い方に入る人なんだ。」
「じゃあ、気をつけないとな。」
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