悪魔の妹と天使の彼女

天使

俺はシアンが何を言ってるのか分からなかった。
「俺が天使ってどう言う意味だ？俺は人間で天使でも悪魔でもないぞ？」
「お前は何も聞いてないのか？」
「何をどう聞くって言うんだ？」
シアンはミエルの方を向いた。
ミエルは言いにくそうに口を開いた。
「なかなかタイミングが合わなくてまだ言ってないんです。どう言っていいか分からなくて・・・」
「そう言う事か・・・レイトはもしかしたら、和也が天使と言う自覚があるかないかを確かめるために和也に近づいたのかもしれないな。和也はそんな事聞かれなかったか？」
俺は会った時の事を思い出した。
「そう言えば、お前は悪魔か天使かみたいな事は質問された気がする。」
「やはりな、あいつが私の魔力を手がかりに来るとは思ってなかったよ。あいつの本当の目的は和也の自覚を確かめるためだったんだ。」
俺は混乱していた。
「さっきから、天使だの自覚だの何を言ってるんだ？」
「まあ、お前は天使と言う事と悪魔の連中に命を狙われてると言う事を覚えておきな。いずれ、さっきのレイトもまた来るだろう。その時は・・・これはまた追って話そう。じゃあね、天使の和也。」
そう言ってその場に倒れた。
「大丈夫か？」
サリリは気を失っていた。
俺はサリリを近くにあるベンチに横にした。
それでミエルの方を向いた。
「さて、俺が天使ってどう言う意味か説明してもらおうか？」
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