悪魔の妹と天使の彼女

解放

それから少しの間、日菜をベンチに寝かせて一人でさっきの出来事を整理していた。
「一体どう言う意味なんだ？俺が天使で力の解放で世界が滅亡？悪魔と天使が争い合い人間がその巻き添えになる。あいつは何を知ってるんだ。」
空を見ると星が綺麗に光っていた。
「俺が力を解放するとこの星も見れなくなるんだな。」
そう思うと少し寂しくなった。
「んっ・・・」
日菜が目を覚ました。
「あれ、和也？」
「気が付いたか？」
「何で私病院にいるの？それに何でここで横になっていたの？」
「何か日菜が俺に話があるとで病院に来て、話してる途中に貧血で倒れたからベンチによこにさせたんだよ？」
日菜は照れくさそうに言った。
「ずっと気が付くの待っててくれたの？」
「まあ、こんなとこに女の子一人で置いて行くのも気が引けるしな。」
「ありがとう。」
理由は全くの嘘だが、ミエルやサリリ同様、別の人格がいる事は秘密にした方が良いと思った。
「じゃあ、私帰るね。」
「気をつけて帰れよ？」
「うん。」
それで日菜は家に帰った。
俺も日菜が見えなくなるのを確認して、病室に帰った。
さっき、日菜のもう一つの人格が言っていた事が頭から離れないでいた。