悪魔の妹と天使の彼女
「怪我したとこ大丈夫?」
「ああ、大丈夫。」
そう言って動かして見せた。
「本当だ。安心した。」
俺は昨日の事をミエルに話す事にした。
「実は大事な話があるんだけど良いか?」
「うん。」
ミエルも顔を真剣にした。
「昨日の事なんだけどな・・・」
と言って、昨日の夜の一部始終を話した。
「それとこれがその手紙。」
ミエルに手紙も渡した。
ミエルはその手紙を真剣に読んでいた。
「確かに、お兄ちゃんが天使だと言うのは屋上で言った。でも、日菜はいなかったって言ったんでしょ?じゃあ、何で知る事が出来たんだろう?」
「何でも俺の事は何でも知ってるらしい上に俺の味方って言って来たよ?」
「お兄ちゃんの味方?堕天使なのに・・・」
ミエルは急に何かを考え込んだ。
「何か覚えがあるのか?」
「そう言うんじゃないけど、ちょっと世界滅亡って言うのと悪魔と天使の争いって言うのが気になってね。」
「でも、そう言う可能性もあるんだろう?」
「ないとは言えないね。でも、本当にそんな強力な力が存在するかどうか。もし、それが本当ならボクたちはとんでもない事をしようとしているんだけど、もしそれが嘘だったらボクたちはそいつに上手い事騙された事になる。」
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