ケイカ -桂花-
「私も勧誘するつもりで、・・・つきあったの?」

一番知りたくて、一番怖い質問をした。

「ああ」

やっぱり。

やっぱりな、絶望感の中でそう思った。

「桂たちのグループ5人共イケると思った。全員が満たされてない心をしてたから。
俺そういうの見抜くの得意なんだ。子供の頃からそういう人達ばっかり見てきたせいかな?」

他の子達には普通に友達に見える私達が、宮崎にばれるのも無理は無い。

実際、歪んだ友達関係なんだから。

そうやってターゲットを定めて狙い打ちするんだ。

「マミも?そういう人なの?」

「そう。あの子はイジメ」

イジメを受けてて、しかも宮崎が好きなんだから、さぞ簡単だっただろう。

私もインチキだって知らなかったら、入っていたのかもしれない。

宮崎が好き、だから。


「だけどさ-----」
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