ケイカ -桂花-
「さっきのって何なの?あの・・・、水色軍団って」

まだ混乱しながらもケイに聞いた。

「まさか興味あんの?」

「いやないけど、私と同じくらいの年の子みたいだし」

「うん、若い子が多いらしいわ。若いうちから洗脳して、女の子は18になったら水商売させるの。もちろん給料は全部寄付させて」

「うっそー。そんなのに引っかかる人いる?」

「それが洗脳よ」

ケイの声は、この夜の街と同じ闇の深さと怖さを表すように、ずっしりと重く響いた。
< 44 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop