ケイカ -桂花-
最初それが人だと分からなかった。
ゆっくり顔を上げると、私の顔よりずっと上にボウズの大きな顔があった。
「ひっ・・・」
2メートルくらいありそうな大男。
縦にも横にも大きく、道をすっかりふさいでる。
白いランニングに、茶色の短パン姿は絶対に普通の人じゃない。
全身からじわっと汗が吹き出るが、ゾクゾクと寒気がする。
1歩、2歩、私の後ずさりに合わせて、大男も距離を詰めてくる。
ヤバイっ、後ろは行き止まりだ。
だけど前にも行けない。
誰か助けてっ。
のどに何かが詰まってるみたいに声が出ない。
見つめた大男の口が動いた。
やだ、怖い。
ゆっくり顔を上げると、私の顔よりずっと上にボウズの大きな顔があった。
「ひっ・・・」
2メートルくらいありそうな大男。
縦にも横にも大きく、道をすっかりふさいでる。
白いランニングに、茶色の短パン姿は絶対に普通の人じゃない。
全身からじわっと汗が吹き出るが、ゾクゾクと寒気がする。
1歩、2歩、私の後ずさりに合わせて、大男も距離を詰めてくる。
ヤバイっ、後ろは行き止まりだ。
だけど前にも行けない。
誰か助けてっ。
のどに何かが詰まってるみたいに声が出ない。
見つめた大男の口が動いた。
やだ、怖い。