ケイカ -桂花-
ちょっと待ってみたが、チョコをくれる気配も次の言葉も無い。
チョコが欲しいわけじゃないけど、聞いただけって、何なの?
ワケ分かんない。
もう付き合ってらんないよ、遅くなっちゃったし。
今度は何も言わず、宮崎に背を向けて歩き出した。
「桂」
また?なんだよ?
首だけで振り返ると、顔を傾けた宮崎が笑って言った。
「明日持ってくるよ、甘い方」
その笑顔が意外に爽やかで、その顔に合ったハキハキした声だった。
「いらなーい」
宮崎の視線を逃れるように、前を向いて歩きながら言った。
嫌なわけではなかったけれど、なぜだかそんな言葉が出た。
チョコが欲しいわけじゃないけど、聞いただけって、何なの?
ワケ分かんない。
もう付き合ってらんないよ、遅くなっちゃったし。
今度は何も言わず、宮崎に背を向けて歩き出した。
「桂」
また?なんだよ?
首だけで振り返ると、顔を傾けた宮崎が笑って言った。
「明日持ってくるよ、甘い方」
その笑顔が意外に爽やかで、その顔に合ったハキハキした声だった。
「いらなーい」
宮崎の視線を逃れるように、前を向いて歩きながら言った。
嫌なわけではなかったけれど、なぜだかそんな言葉が出た。