ケイカ -桂花-
ケイの店へ急ぎながら、宮崎の事を考えていた。

ホントに明日チョコ持ってくるのかな?

でも、私いらないって言ったし。

うん、って言っとけばくれたのかな?

なんで私にあんな事言ったのかな?

ただの気まぐれ?それとも・・・。

フッ。

思わず笑ってしまった。

ちょっとしゃべっただけでここまで考える私ってバカ?

明日になったら宮崎はチョコの事も、私としゃべった事さえきっと忘れてる。

多分、私も。


そして、私は明日どころか、仕事が始まってすぐに宮崎は頭の中からいなくなった。
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