ケイカ -桂花-
少し間を空けて宮崎達の後を追う。
幸い周りには何人もの生徒がいて、目立つ事は無い。
しばらくすると谷口と別れ、宮崎一人になった。
よし、今だっ。
あ・・・。
私が声を掛ける一瞬前に、誰かか声を掛けた。
「たろうちゃんっ」
かわいいっ、って言ってるみたいな甘い声が私の所まで届いた。
背の低いツインテールの女の子が、宮崎の行く手を阻むように立っていた。
私と同じ制服だけど、胸のバッチの色は1コ下だ。
年下にちゃんづけで呼ばれるって、どうなの、宮崎。
立ち止まった宮崎は、落ち着き無くカバンを持ち替えたり、髪を触ったりしていた。
あーあ、困ってる、困ってる。
挙動不審、おどおどしすぎだって。
幸い周りには何人もの生徒がいて、目立つ事は無い。
しばらくすると谷口と別れ、宮崎一人になった。
よし、今だっ。
あ・・・。
私が声を掛ける一瞬前に、誰かか声を掛けた。
「たろうちゃんっ」
かわいいっ、って言ってるみたいな甘い声が私の所まで届いた。
背の低いツインテールの女の子が、宮崎の行く手を阻むように立っていた。
私と同じ制服だけど、胸のバッチの色は1コ下だ。
年下にちゃんづけで呼ばれるって、どうなの、宮崎。
立ち止まった宮崎は、落ち着き無くカバンを持ち替えたり、髪を触ったりしていた。
あーあ、困ってる、困ってる。
挙動不審、おどおどしすぎだって。