【完】ひまわりと太陽。
「よく笑うようになったよ。」
「笑うように?」
私ってそんなに無愛想だったの…?
「…前はあたしの後ばっかついてきて、まぁそれが可愛かったんだけどね」
声をあげて美沙ちゃんは笑った
「前は名前呼ばれるだけでビクビクして、男の子とすれ違うだけで泣きそうになってたじゃん?」
た…確かに…
私の脳裏には数週間前の記憶がよみがえる
「でも今はよく笑って、名前呼ばれても返事できるようになって、男の子とすれ違っても平気になったでしょ?」
「うん!」
「それって絶対太陽君のおかげじゃん?」
「うん!!」
太陽君の笑顔が私の男の子への恐怖を和らげてくれる
「だから好きなのかなーって思ってさ。違うならいいけど」
好き…か
確かに太陽君なら好きになれるのかもしれない…
「まっ難しく考えないほうがいいよ。教室戻ろう」
私達は屋上から出て教室に戻った