【完】ひまわりと太陽。
きっとお父さんは私が嫌い
そう思い始めたのは中学生になってから
ふと鏡で自分の顔を見たときだった
お父さんとは全然違う顔がある人を思い出させた
私はお母さん似なんだ
お父さんは一重で、面長。
私は二重で、丸顔
顔のパーツも全然違う
似ても似つかない顔が私をさらに悲しくさせた
お母さんの顔なんて分からないけど
“こんな顔だったんだろうな”っていつも思ってた
この顔を見るたびにお父さんは思い出すのかな
やっぱりそれは悲しい思い出しかないのかな
そう思って私は距離をとるようになったんだ
私は教室で1人涙を流していた
そんな私に太陽君は口を開いた
「・・・葵は1人で色々考えすぎじゃない?」