【完】ひまわりと太陽。
「んも~!何のん気なこといってるのよ!」
美沙ちゃんは長い髪を左右にふり私の顔を覗き込んだ
「夏といえば海に祭りに恋よ!恋の季節!!」
バンバンと机を叩きながら話す
「カッコいい彼氏をGETして中学校生活最後の夏を心置きなく過ごすのよ!」
「・・・そうなの?」
「そうよ!!そんな時間をあんたは花の水遣りと勉強で過ごすつもり!?」
確かにそのつもりだったけど・・・
「美沙ちゃん・・・私達受験だよ?」
そう。
私達は中学3年生
中学校最後の夏=高校受験勉強なのだ。
「いいのよ!いけるとこいくから!!」
大抵の人が受験の事言われたらこう言うよね・・・
「コラッ」
そういって秀君は後ろからグーで美沙ちゃんの頭を叩いた