【完】ひまわりと太陽。

「んも~!何のん気なこといってるのよ!」

美沙ちゃんは長い髪を左右にふり私の顔を覗き込んだ

「夏といえば海に祭りに恋よ!恋の季節!!」

バンバンと机を叩きながら話す

「カッコいい彼氏をGETして中学校生活最後の夏を心置きなく過ごすのよ!」

「・・・そうなの?」

「そうよ!!そんな時間をあんたは花の水遣りと勉強で過ごすつもり!?」

確かにそのつもりだったけど・・・




「美沙ちゃん・・・私達受験だよ?」

そう。

私達は中学3年生

中学校最後の夏=高校受験勉強なのだ。




「いいのよ!いけるとこいくから!!」

大抵の人が受験の事言われたらこう言うよね・・・

「コラッ」

そういって秀君は後ろからグーで美沙ちゃんの頭を叩いた





< 7 / 425 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop