【完】ひまわりと太陽。


美沙ちゃんの場合は悪く言えば空気が読めない。

よく言えば行動力がある。

私からいえば羨ましいような…

行動力があればもっと友達も出来ただろうし。



あの時だって…

ダメだ。

頭が痛くなる。

思い出したくない。



「ひま体育はどこでやるの?」

太陽君は話を変えるようにそういった

「あ、女子は体育館で…男子はグラウンドだよ」

「じゃあ行こ!秀と…えーと…」

「私は上原美沙。美沙でいいから」

「美沙、な。秀、美沙、ひまいこう」

そういって太陽君は走り出した



「…太陽。そっちはグラウンドじゃないぞ」

「あれ?」

太陽君は首をかしげて逆の方向へ向かった




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