悲しみの狂想曲
あぁ、やっぱりあの時、
私は死んていたんだ。
下を見ると、足の方は完全に消えている。
あと少し、あと少しで
私は、消える。
「夢…、だったの…?」
「っ!!」
おねーちゃんが、目を覚ました。
私の腰から下は、もう、ない。
あぁ、あと1分もないかな。
おねーちゃんに、さよならしなきゃ。
聞こえるかどうかは、分からない。
でも一……
「おねーちゃん…、」
「………ばいばい、…大好き」
届かなかった、言葉。
悲しみの狂想曲
-end-