元気な私は、弱気な私。




「あぁ、そういえばそうだな。橘想華、前に来い。」


先生が冷静に私の名前を呼ぶ。
こんな時、いつもみたいにふざける私ではない。



「はい」


力強く返事をし、前の教卓へと足を進める。


いい点とれてるかな?

悪かったらどうしよう。

怒られるのやだな。


色んなマイナス思考の考えが、先生に近づくと共に頭に浮かんできた。


やっぱ最初は先生の顔色で点数がわかっちゃったりする時もある。


で、今の先生の顔色は…微妙。
結果…悪かったのかな…



でも、そうでもない気がする。
別に自分が頭いいとかそうゆうんじゃない。



先生と教卓の前に着くと、それなりにビシッと両手を左右腰の方に付け、先生の言葉を待った。



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