元気な私は、弱気な私。




一瞬、チラッとこっちを見た先生。
なーんか苛々する。
悪いなら悪いですっぱり言ってくれちゃっていいのに…


すると先生は何か戸惑いを1つの答えに絞り出したらしく、バッと真っ直ぐこっちを見た。



それにビックリして目を普段以上に開いた。


「おめでとう!!」

いきなり先生は、誕生日に必須な台詞を大声で言ってきた。


「橘想華、100点満点の素晴らしき結果だ!!!!」


そして、物凄い笑顔で子供みたいに私に結果を告げた。



まるで賞状授与式みたいにテスト用紙を渡してくる先生に、笑ってしまいそうになって、ギリギリのところで抑えた。



先程のキレた先生とは違い、今の先生はテンションが高いので、軽くノって賞状を受け取るように返してもらった。



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