生徒会長VS幼なじみ

気分が落ち込んでいるからか、普通より歩くスピードが遅くなる


｢ハァ…｣


溜め息をつきながら歩く私の後ろから誰かの声が聞こえた


｢………ら…｣


振り向いたら和真がチャリで追い掛けて来ていた


知らんぷりしてスタスタ歩く


｢愛羅！待てよ！｣


｢イヤだ！｣


｢まだ話終わってねえだろ？｣


私は立ち止まり和真の顔を見た


｢だって和真、ちゃんと聞いてくれないじゃん！佑樹と私をけなして、バカって言うじゃん！和真にはどうでもいいことかもしれないけど、私にとっては大切なことなんだからね！｣


思いっきり文句言ってやったからか少しスッキリ


｢ごめん…｣


｢何よ！素直に謝らないでよ！｣


調子狂っちゃうじゃない！