生徒会長VS幼なじみ
「アホか…」


「和真、照れてんの?」


「いいから宿題しろよ」


「テニスしてるから、マメとかあるの?」


「あるよ!ホラ」


和真が右手を開いて見せてくれた


中指と薬指、そして小指の付け根にマメがあった


「触らせて」


「ああ…」


私は小指から一つずつ、和真のマメを触った


「こんなに固いの?痛くないの?」


「もう慣れた」


「そういえば手、握った時、固いなって思ってたのってマメだったんだ!」


「もういいだろ!」


和真は手を振りほどき、私に握られた手を擦っていた





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