生徒会長VS幼なじみ
そうだ!泣いちゃえばいいかも


そしたら和真、ごめんって止めてくれるかも


こんなことを考えている間にも、和真の力は緩むことなく私の手を押さえつけたままだった


いつキスされるかわからない危機感が私を襲う


涙…出ない…


どうしてこんな時に限って…


近付いてくる和真の顔


「か、和真…あ!さっき言ってた提案って何?」


話をして無理矢理平常心を保とうとしている私


「ああ?提案?今更何言ってんだよ…今はどうでもいいし」


「和真が良くても、私が良くないのよ!」


私は少し大きな声を出した


「でけえ声出すなよ」


和真の声のトーンが低くなる






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