生徒会長VS幼なじみ
髪の毛を伝う水滴


和真は髪の毛をかきあげた


「頭冷えた?」


「ああ…」


「もう…いじめない?」


「いじめない…」


和真がゆっくりと立ち上がって、私を抱き締めた


「本当ごめん…」


「うん…」


初めて抱き締められて、和真の大きさを実感した


チビの私は和真の腕にスッポリと入っている


心臓もいつもより早く動いている


和真に伝わったらどうしよう


「か、和真!帰るよ」


「あ、ああ…そうだな」


ぎこちなく離れる私達





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