生徒会長VS幼なじみ
和真は私をおぶったまま、いくつもある階段を上り始めた


おんぶなんて初めて…


和真の背中…広いんだ


雨に打たれながら私をおんぶして階段を上る和真に、少しだけキュンとした


これって…好きってこと?


この時の私は佑樹を好きだということを忘れてしまっていた


佑樹と会うことすら…


頭から消え去っていた


階段を上り終えて見えた建物


神社だった


「か、和真…ありがと…下りる」


「ああ…」


足は少しだけ違和感があるけど、大したことはなさそう


和真に心配させないように平気なフリをした





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