生徒会長VS幼なじみ
境内の中央に広間がある


かなり古い神社で広間の天井が、何ヵ所か抜けていた


雨に濡れたまま、中に入るワケにはいかないので、私達はお賽銭箱の手前の石で出来た階段に腰掛けた


「足…痛むか?」


「ううん…大丈夫!ハイ」


バックからタオルを出して和真に渡す


「サンキュー」


和真は頭を拭いてタオルを首にかけた


そして私をジッと見る


「な、何?」


「いや、お前、背中ビッショリじゃん…おんぶした時、お前が雨、全部受けてたのか?」


「そ、そう?気付かなかったよ」


私はもう1つのタオルを急いで肩にかけた


背中が透けてブラの線が見えるのを隠す





< 318 / 527 >

この作品をシェア

pagetop