生徒会長VS幼なじみ
すると遠くの方で雷が鳴り始めた


今度は雷?


夕立ちだからすぐおさまるよね


雷はだんだん近くなってくる


ピカッ…ゴロゴロ…


私、雷はそんなに落ちないと信じているので、そんなに怖くない


「ねえ、和真〜」


気楽に和真の名前を呼ぶ


パチパチ…パチパチ…


私は何度も瞬きをした


和真が両手を耳に当て、膝を立てて、頭を膝に付けている


もしかして…和真…雷怖いの?


私は見ていないフリをした


でも…本当に気付かないフリ、していいのかな?


私、今、和真に話しかけたし、こんなに小さくなってる和真に気が付かない女、彼女になれなくない?


彼女の…フリ…だけど…





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