シンデレラガール~先生との恋~
すると、向こうのドアから、先生のご両親がやってきた。



「あらあら、和人。こんな所でプロポーズなんかしちゃって。」



「和人もうちょっとムードってもんを考えないとな。」



ご両親は笑っている。



「親父っ!お袋っ!」



そして、恥ずかしかったのか顔が真っ赤な先生。



「可愛い女の子ね。紹介して頂戴。」



「俺の彼女の安藤春。


・・・実は俺の教え子なんだ。」



「あらまぁ。」



「来年卒業するんだけど、


そろばんの先生になりたいっていうんだ。」



「ほぉ。」



「安藤春ですっ。


よっ、よろしくお願いします。」



私は頭を深々と下げた。



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