シンデレラガール~先生との恋~
【笹木先生side】



俺は珠算部の顧問をしている。



「はい、やめ!」



時間を計り終わった俺の視線には、



ドアから少し覗いている安藤の姿があった。



何で名前を知っているかって?



そりゃ、調べたよ。



副担任の特権ってやつだな。



でも、履歴書の安藤と今の安藤って全然違うんだ。



今の方が断然可愛いと言うか・・・美人というか・・・。



あれから同じ電車には乗ってこないし、



ちょっと気になっていた。



そして俺は安藤を珠算部に入れようと・・・



いや、無理には誘ってはいけないので、



入って貰える様に努力をしたんだ。



てか、また一生懸命になって・・・



これじゃ、高校生のガキが恋しているみたいじゃんか・・・。



ん?俺・・・恋してるのか?



ナイナイ。



それに、相手は生徒だし。



ありえない!



はずだったんだ・・・よな。




【笹木先生sideおわり】








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