Love Magic
透明のピンクのケースの中には、見た目までピンクのチョコが入っていた。

手に取って見ても、普通のチョコとは変わらない。

「いただきます。」

……甘い。
頭の中に、鷹広との思い出が浮かんでくる。

幸せな記憶ばかりだった。

それが終わると同時に、口に残る甘さも消えていった。

「甘さは消えたかい?」

「はい!」

「そうか。それは良かった。」

「愛されている、って思っていんですよね!?」

「あぁ。もちろんじゃ。」


「良かった。」

「それじゃぁな。」

「はい!」
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