キミのトナリ
「う…
死ぬ…」
陽菜は大量の重い荷物を片手に
大好きなアイスを片手に
スーパーを出る
重いし
暑いし
ママのバカ
心の中で陽菜は言う
はぁ…
陽菜はスーパーの前で
荷物を持ち変えるために
一度止まる
ん…?
陽菜はスーパーの前に
貼ってあるチラシに目が止まる
「夏祭り?」
毎年この季節になると
近くの川で花火が行われて
多くの夜店が出る
もうそんな時期か…
と陽菜は時の流れの速さに
何だか切ない気持ちになってしまう
でも、それほど
過ぎていくのがさみしいくらないに
今が幸せなんだろうなぁ
そう思ったら
涙が出そうになる
日にちを見るとちょうど隆太が
帰ってくる次の土曜日との日曜日だ
帰ってきたら
隆太と行こうっと♪
楽しみが一個増えたら
急に力が出てきて
陽菜はもう一度荷物を持って
あとひと踏ん張り!と
家まで走る