キミのトナリ




陽菜はやっとの事で
家を出る







待ち合わせ時間は
11時






会場はみぃ―なが校長に
頼んで借りてくれた

陽菜達の通っていた中学校の体育館








陽菜はカバンに入れた
同窓会のお知らせを
もう一度確認して




会場へ向かう








会場へつくともうすでに
ほとんどの人が集まっていた







陽菜は懐かしい顔が並ぶ中に

みぃ―なを探す









あ!




見つけた







みぃ―なはすぐに見つかって
ちょうど体育館の前の舞台に
上がろうとしてる所だった





陽菜は一目散に
みぃ―なの所へ駆けていく





みぃ―なも陽菜を見つけたのか
こっちへ駆け寄ってくる







「ひぃ――――――な!!」





「みぃ――――――な!!」
と陽菜も呼び返して






その勢いのまま
陽菜とみぃ―なはガバッと抱き合う




同時に周りから
懐かしいクラスメイトの声が
聞こえる




「わぁ―




みぃ―な、ひぃ―な
復活だぁ!」
って言うふわふわした可愛い声は
由美だ






由美は相変わらず細くて
可愛い




「由美!



相変わらず可愛い」
って陽菜が言うと



由美は少し照れながら
「ありがとう」って笑う





「ひぃ―な、みぃ―な
久しぶりに見た!




2人とも全然変わってない!」
ってスポーツ少女だった加南子





「加南子は変わったね



すっかり女の子!」




短髪でいつも顔に泥をつけていた
加南子は肩下まで髪を伸ばして




顔にはほんのり化粧までしている





「ちょっとイメチェンした!」
って加南子はニカッと笑う




そのどこか豪快な笑い方はそのまんまだ




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