キミのトナリ





なんだか“ひぃ―な”
と呼ばれると中学に戻ったみたいで

嬉しい



陽菜が
楽しそうなみんなを見て
懐かしいいなぁと
思い出に浸っていると




後ろから相変わらず
派手な格好な梨花が割り込んでくる





「加南子どうした?!



キモッ!!」




その思った事をはきはき言っちゃう
毒舌さも変わってない





「き…キモい?!」
意外とナイーブな加南子は
ガチで落ち込んでいる





「何?


彼氏出来たとか?


あぁぁあり得ない!!」
って梨花は悔しそうに叫ぶ



「あり得なくないし!!」
って加南子が言い返す





「え?
じゃあ彼氏いんの?」
って恐る恐る梨花が聞く





周りにのみんなもごくりと
ツバを飲んで
加南子の答えを待つ












「いや、いない」

って真顔で加南子が答える




「いないんかい!!」
って周りがつっこむ




「あ―焦った」
って梨花がふっ―と息を吐き出す



「焦んないでよ!

梨花こそどうなの」


「は?」


2人はまた言い当いを始める




この2人はなんだかんだ言って


本当に仲がいい







しだいに男子も集まってきて











みぃ―なの周りは
人でいっぱいになる





昔からそうだった






みぃ―なの周りは
いつも人でいっぱいになる



そんなみぃ―なと
親友なのが陽菜の自慢だった





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