キミのトナリ






「あ!!!


やば!!!」






陽菜は重大な事を
思い出す






隆太を駅に迎えに行く
約束してんたんだった…






時間を見ると
6時をちょうど回った所だ




絶対もう隆太
待ってるよぉ





「ひぃ―な?


どうしたの?」
ってみぃ―なが不思議そうに聞く





「いやちょっと
彼氏と待ち合わせしてたの
忘れてた」





「え?


早くいきな!!」
ってみぃ―なが言う




「うん



ごめんバイバイ!



またお酒飲めるようになったら


みんなで同窓会しよ!!」
って言い残して
陽菜は駅まで走る






駅にはやっぱり
ちょっと怒り気味で
待ってる隆太がすでにいた




「…遅」
って隆太が呟く




「ごめん」




「そんなに同窓会
楽しかったの?」




「うん♪」
って陽菜は大きく頷く





「隆太は合宿楽しかった―?」



「うん


楽しかった―」




「ていうか大会終わってから
合宿っておかしくない?」



「まぁ


ほとんど遊んでただけだから」
って隆太が笑う




「そうなんだ?




早く陽菜に会いたかった?」




「なんで陽菜って
いつも唐突に聞くの」




「唐突に聞きたくなったんだもん」
って陽菜はまた言い訳をする





「は―や―く!!」
って陽菜がせかすと




「会いたかったよ」
って小さな声で言う



「ちっさ!!



あ、そうだ」
陽菜はある事を思い出す





「今週の土日
一緒に夏祭りいこ!」



「また唐突だね」





「そうかなぁ」
って陽菜は首を傾げる






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