キミのトナリ

2010*09*14



2010*09*14
*ryutaside




いつの間にか
9月に入って




だんだん風も
涼しくなってきた





陽菜は僕を見つけると





いつものように
楽しそうに走ってくる







「隆太―!」
と僕の名前を呼ぶと
ぴょんっと僕に抱きつく








「はいはい」
と僕は陽菜をはがす








「あ!!!」
とまた陽菜は突然に叫ぶ



もう陽菜のこれにも
慣れてきてもいい頃だけど



いまだにいちいち
びっくりしてしまう





「…今度はどうしたの?」








「ひまわりが咲いてる!!」
って陽菜は花壇の方を指差す






僕も花壇の方に
目を移す







満開のひまわりに
僕は言葉をなくす








…こんなに綺麗に
咲くとは思ってなかった










それを見て
陽菜は満足そうに頷く









陽菜を追い越しそうなぐらい
伸びて陽菜が隣に立つと
何だか陽菜が小さく見える







「一面きいろ―い」
と陽菜は花壇を見渡す






このひまわりが綺麗に
咲くまでそばに入れた事が




何より
嬉しくて
幸せで





涙が出そうになる






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