キミのトナリ




扉を開けると
陽菜は壁に寄り掛かって




まだかまだかと
僕を待ちわびていた





気がつけば
僕はいつもこうやって
陽菜を待たせている気がする






「…遅」
と小さく呟く






「…すいません」

それで何故か
いつも僕が謝るはめになる





「…可愛い?」
と陽菜はくるりと
回って見せる






僕は頷いて
親指を立ててぐ―サインを出す








「綺麗だよ」
とちょっとベタな事を
言ってみる








陽菜は嬉しそうに
得意げに笑う






「準備は整いましたか?」
と聞かれ





2人で
「はい!」と答える








「ではこちらへどうぞ」
とそれぞれ案内される














陽菜がパパと腕を
組んでバージンロードを
歩いてくる









式場にはもう完全におばさんに
なったみっちゃんや





美人な彼女をつれた
真山先輩もいる






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