キミのトナリ




診察室を出ると
待ち構えたように
みっちゃんが立っていた





「みっちゃん!」




「びっくりした!?」



もう40歳前後の
みっちゃんのいたずらっ子みたいな
表情に私は呆れ顔で



「すごい驚いた」
と棒読みで言うと






つまらなそうに
ちっと舌打ちをする





この人仮にも看護婦なのに
こんなんでいいのかとさらに
呆れていると




急にみっちゃんは立ち直って
また何かを企んでる子供みたいな
笑顔を浮かべる





「さ!


続き!!」






とまた陽菜はさっきいた
人のあまりいないところまで


引っ張られる





陽菜はふぅと一息ついてから





もう一度
さっきの話しの続きを
話し始める





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