キミのトナリ
2010*08*10
2010*08*10
*ryutaside
「海は~♪
広い~な
大き~い~な~♪」
車窓から海が見え始めると
陽菜はご機嫌で
歌を歌い始める
「…陽菜
共通の場だから
電車だから」
俺が小さい声で
陽菜に注意すると
「だってあまりに
嬉しくて
歌いたくなっちゃったんだもん」
と可愛い言い訳して
口をとがらせる
電車の中には
夏特有のウキウキ
した人達でいっぱいで
ワクワクソワソワ
した雰囲気が漂っている
陽菜に僕が告白してから
1週間がたった
あれから陽菜と水族館
とかプールとかに行った
「前に大会が終わったら
連れててくれるって
いったでしょ?」
「来年は受験生なわけだし
今やりたい事やらないで
いつやるの!」
って陽菜が言うから
「よし
陽菜の今したい事
全部しよう!」
ってなって今日は
その中の1つの
“海に行く!”
っていうのを叶えにに行く
途中なわけで
陽菜はもうすでに
ウキウキが押さえられない
状態になっている