十五の妄影(もうえい)
…そしてまた、僕の目前からは誰もいなくなった。

校庭にたった一人。

僕はたった一人で佇む。

…みんないなくなった。

クラスメイトも、母さんも、佐奈さんまでも。

結局僕は一人なんだ。

そばに誰かがいようといまいと一緒。

僕は孤独な存在。

寄り添う誰かすら与えられない。

僕は永遠に、孤立した存在なんだ…。

< 159 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop