『舞桜』
「うん、ありがとう。
まさかほんとに取ってくれるとは思わなかった。
で、どうして?」
義影さんはよくどうしてもして欲しいこととなると自分の顔の長所を使って頼む。
そして次の瞬間普段の顔になるのだ。
「家を出ようとしたら零に止められまして。」
『お前は目立つから普通の格好して溶け込む必要があるだろ』
というわけで渡されたのがこの変装グッズだったと言うわけ。
「まあ普通だったらそうなんだろうけど、此処は違うんだよね。
____でもうん、桜花チャンは可愛いからね。
一般家庭の人間として編入するにはそのほうが良いかも。」
「?」
桜花にはよく分からないのでスルーを決め込むことにして。
「学校の説明をお願い。」