『舞桜』
「先輩、さっき微笑みながら、
『真面目でいい子なのよ』
を連発してませんでしたか?
してましたよね、なのに…」
疲れきった顔してるんですか。
「え?
でも、それとこれは別でしょ?
仕事の上で大変かどうかって言ったらこの子のした失敗の回収作業とか、色々大変だけど
それでも頑張ってるとこ見ると、なんだか和むじゃない?」
確かに和むのかもしれないけれど、
それは他の役員がきっちりできていないと成立しない法則だと思う。
と、そこまで来て、思い出した。
この人たち、お嬢様だった。