『舞桜』
玄関の前に来た誰かの気配で桜花夜が明けたことに気付いた。


その人物はうろうろしている。

そして、チャイムが鳴った。
そこにいたのは昨日置いていってしまったあの少女、香だった。



…正直、今は会いたくはなかった。




思い出される昨日のこと。


でも、ここに居るのは仕事のため。

生徒会と言う中央部の人物と深い関係になっておけば情報が入りやすい。





自然と人もよってくるだろうし。




そこから話を聞けばいい。







再び鳴るチャイムに、桜花は重い体を持ち上げた。







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