『舞桜』



「はい。」


努めて明るく返事をして扉を開けると、香がびくっと体を震わせた。



体制的には帰ろうとしたとこらしい。






「……。」





「…どうしたの?」




何も言わない彼女に痺れを切らして言うと、恐る恐ると言う感じに答えが返ってきた。




「あの、一緒に朝食食べないかな、って思って。」
















「…昨日のことは言わないんだ?」












< 55 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop