『舞桜』

「お、おまえ、それはやべぇよ!!!

さすがに俺でもできねぇ…。

お前の人生終わりだぞ。」



「何でですか。」




「それで敵にしたのは志賀だけじゃねぇ。

志賀が敵とみなしたら、その周囲の人間にとっても敵だ。


…それ、誰かに見られてないよな?」


「思いっきし大勢の前でしましたが。」


「Good lack、紅光…。」


「は?」

「お前は、今日から、志賀とその周囲の熱狂的信者たちも含め更には志賀に取り入ろうとする全ての財閥に、敵対視される。

お前の両親、可愛そうに…。
死んじまうんだな。」


忘れてた。


この世界は敵に回すとすべてがおしまいになる人たちがわんさか居ることに。


こういうことを長年やってきたのに、それさえも忘れてしまっていたのは雫との再会という衝撃のせいだろうか。

今味方は香と多分もう役に立たないだろうこのホスト教師だけ。







どうしよう、義影さん。


舞桜とも言われ恐れられた殺し屋桜花、人生最大の失敗をしてしまいました。







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