恋のROOKY


―隠れる場所


―隠れる場所


あ!


あった!


私は一刻を争うと思い。


全速力で花壇の後ろに隠れた。


息を押し殺して出来るだけ呼吸しないようにした。


―カサカサ


徐々に足音が大きくなる。確実に誰かがこちらに向かっている。


―カサ


そして、足音が消え


『はあ〜』


誰かがため息を吐く声が聞こえた。


私は気になり、そっと音を立てないように花壇の上から覗いた。


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