Je t'aime?



考えるほどに、どんどん頭痛もひどくなる。



私はベッドに寝転がったまま、両手で顔を覆った。



もう涙は出てこない。



あれだけ泣けば、涙の貯蔵庫もカラカラに違いないだろう。



体もだるくて、脱力感でいっぱいだった。



~♪~♪♪



「…!」



勉強机に投げ出したカバンの中で、ケータイが鳴っている。



…祐太…?



私は、ずっしり重い体をのそのそ起こして、ケータイを取り出した。



【着信中 紗江子】



…紗江子だ。



いつまでメソメソしてんのよ、とかって怒られるのかも。



かといって無視することもできず、私は通話ボタンを押した。




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