Je t'aime?








「それで、怜奈は今、どうしたいの?」







―…それは突然、祐太の口から発せられた言葉。



今からどこに行きたいの、とかの意味じゃないのは、祐太の顔を見ればわかった。



私はストローからゆっくり口を離して、



「…どう、って…?」



と聞いた。



祐太は、なにか言葉を探すように視線だけを動かして、黙っていた。



なにを言われるか、だいたいの想像がつく。



それだけに、つい15秒前まで幸せいっぱいだった私の全身が、目の前のアイスティーよりも冷たくなっていくようだった。



隣の席に人がいないのをチラリと確かめて、祐太はそれでも声をひそめて、話し始めた。




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