Je t'aime?
☆
「それで、怜奈は今、どうしたいの?」
―…それは突然、祐太の口から発せられた言葉。
今からどこに行きたいの、とかの意味じゃないのは、祐太の顔を見ればわかった。
私はストローからゆっくり口を離して、
「…どう、って…?」
と聞いた。
祐太は、なにか言葉を探すように視線だけを動かして、黙っていた。
なにを言われるか、だいたいの想像がつく。
それだけに、つい15秒前まで幸せいっぱいだった私の全身が、目の前のアイスティーよりも冷たくなっていくようだった。
隣の席に人がいないのをチラリと確かめて、祐太はそれでも声をひそめて、話し始めた。
「それで、怜奈は今、どうしたいの?」
―…それは突然、祐太の口から発せられた言葉。
今からどこに行きたいの、とかの意味じゃないのは、祐太の顔を見ればわかった。
私はストローからゆっくり口を離して、
「…どう、って…?」
と聞いた。
祐太は、なにか言葉を探すように視線だけを動かして、黙っていた。
なにを言われるか、だいたいの想像がつく。
それだけに、つい15秒前まで幸せいっぱいだった私の全身が、目の前のアイスティーよりも冷たくなっていくようだった。
隣の席に人がいないのをチラリと確かめて、祐太はそれでも声をひそめて、話し始めた。