Je t'aime?
重苦しい空気は苦手。
だけど、その原因が自分であるという事実が、もっといや。
「ごめんね」
私は、無意識に謝っていた。
「どうして謝るの」
「祐太にいやな思いさせちゃったなって思って…」
「ああ…」
私も祐太も、ぎこちない。
アイスティーのグラスの周りに、水滴がたくさんついている。
私は、ジュレを少しすくって、口に入れた。
さっきより味が薄い気がして、おいしくなかった。
私が祐太の顔を見れずにグラスばかり見て黙っていると、
「俺は最初…」
と、祐太が、重そうに口を開いた。