Je t'aime?
振り向くと、冷却ジェルシートを貼ったままのウジェーヌが、うれしそうに目を細めて、絵を見ていた。
「なつかしい?」
と、私が聞くと、、目をキラキラさせて、
「なつかしいよ」
と言った。
私は、また絵に目を戻した。
…これがパリの景色。
日本とは大違いだ。
まるで映画のセットのようで、私はその絵の中にウジェーヌがいる様子を想像してみた。
【オープンテラスのカフェで、猫のキャラクターと一緒にティータイムを楽しむウジェーヌ】
【パリの街角で、猫のキャラクターとエッフェル塔を見上げるウジェーヌ】
どの絵に当てはめても、様になる。
やっぱりウジェーヌはこの国の人なんだ、とこんなところで実感してしまった。